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邦画「世界から猫が消えたなら」(2016年)感想レビュー

世界は愛であふれてた。

世界から猫が消えたなら
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  • 2016年公開
  • ヒューマンドラマ
  • 永井聡監督
  • 岡田惠和脚本、川村元気原作
  • キャスト:佐藤健、宮崎あおい

 

【監督:永井聡】

東京都出身

CMディレクターとして数々のCMを制作。クリエイターが集まるコミュニティスペース「JUKU」もやっている。

「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」など。2021年は菅田将暉主演の「キャラクター」を監督。

【原作:川村元気】

神奈川県出身。

小説家、映画のプロデュース、脚本、監督、絵本作家など。東宝に入社してプロデューサーになる。

2005年に映画「電車男」を企画・プロデュースして興行収入37億円を記録する。

2012年に「世界から猫が消えたなら」で作家デビュー。

「世界から猫が消えたなら」の概要

しき

主人公は地味で平凡な青年です

郵便配達員をやっている平凡な主人公。ある日、自分の余命があと少しな事を知ります。

そんな主人公の前に自分にそっくりな悪魔が登場します。

悪魔は主人公の大切なものと引き換えに一日命を延ばしてやると言うのです。

そして、その日から主人公の周りから大切なものが一つずつ消え、それにまつわる思い出も消えていくのでした。

映画「世界から猫が消えたなら」登場人物

僕(佐藤健)

郵便配達員。脳に悪性の腫瘍ができ余命宣告される。

悪魔(佐藤健)

僕と同じ顔で自称悪魔。余命宣告されたその日から僕の前に現れる

キャベツ(猫)

初代の飼い猫レタスの2代目。

元彼女(宮崎あおい)

僕の元カノ。間違い電話がきっかけで付き合う。映画館で働いている。

タツヤ(濱田岳)

無類の映画好きでレンタル屋で働いている。ツタヤと呼ばれている。

映画の世界観

主人公に3つの波が訪れます。

余命を一日延ばす事と引き換えに悪魔は世界から1つずつある物を消していきます。

電話→映画→時計です。いずれも主人公にとって大事な物ばかりでした。

テーマは「死」

壮大なテーマではありますが、重々しい雰囲気にはなってなくて、始終僕がまるで他人事のような語り口調で物語が進みます。

世界から色々なものが消えていき動揺はするんですが、主人公が割と淡々と受け入れていく印象です。

よって、テーマの割にはファンタジー的な要素もあり、悲壮感が少なくて見やすいです。

悪く言えば単調な感じではありました。

3つの問いかけ

主人公は前日に世界から無くなるものを教えられます。

そのたびに主人公は自分自身に問いかけます

ちわ
  • 人生の最後に誰に会いたいか
  • 人生の最後に見たい映画は
  • 人生の最後、どこで死にたいか

そしてラストは主人公は自分で幸せの回答を見つけます

個人的に好きなシーン

実家で飼っていた猫が亡くなり、代わりの猫を連れてきます。

レタス→キャベツへ。このシーンは何だか好きです。

2つ目はネタバレになるのであれですが、僕の父親が家族旅行で写真を撮影するのですが、悲しみで震えて写真がピンボケになってるシーン。

3つ目にビデオ屋で働く僕の友人ツタヤが、僕の為に人生最後に観る映画を選びます。

しかし、僕の死を受け入れられないツタヤはビデオを選べません。

普段は感情を一切表に出さないツタヤが感情をむき出しにします。

このシーンが一番印象に残ってしまいました。

主人公の僕は登場してないんですけどね。そして、僕がビデオ屋を訪れると・・・ここは少し泣けました。

この世から何かが本当に消えていたら?

この映画観た人のほとんどが同じこと思ったかも。

もし、この映画のように誰かが悪魔と契約して本当にこの世から1つずつ物が消えていたとしたら?

昨日までは地球上に普通にあった商品やペットが、誰も気づいていないけど実は今日消されていたら。

しかも、それを気づいている人はいないから不便になった事にも気づかず、日常が進んでいく。

有り得ないけど、想像したら面白いですね。

原作の本も面白いです。原作ではアロハシャツを着たチャラい悪魔が登場するのが、映画と少し違います。

後、原作では猫が時代劇みたいな喋り方で人間の言葉を話します。

「世界から猫が消えたなら」感想

しき

登場人物で一番好きなのはタツヤ!

主人公が達観してるというか、最初は動揺しますが普通に受け入れてるし、抗うでもなく流されてるのが気になりました。

自分の余命が少ない事を元カノに告げます。

便宜上そういう設定にしたのだろうけど、主人公の性格なら黙ってる方が似合ってる。

3つの波が同じパターンなので、いっそオムニバスにした方がわくわくしたかもしれないです。

悪魔は主人公にとって重要な物を次々と消していくのですが、結局は僕が自分自身で気づくためにやってたんですね。

最後は主人公がセリフで全て言っちゃってます。

PickUp

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