ホネまで愛してくれますか?
Amazonプライムビデオで最新映画をチェック
- 2005年公開
- ダークなゴシックファンタジー
- 監督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン
- 脚本:キャロライン・トンプソン、ジョン・オーガスト、パメラ・ペトラー
【監督:ティム・バートン】
アメリカ出身。ディズニースタジオでアニメーターとして働き、その後映画監督に転身。
初監督作品は「ヴィンセント」(6分の短編映画)実写短編映画「フランケンウィニー」なども手掛ける。
「バットマン」が大ヒット。その後も「シザーハンズ」「スリーピーホロウ」など数多くのヒット作品を手掛ける。
ジョニーデップが出演してることが多い印象。映画「ゴジラ」のファンなのは有名。
「ティム・バートンのコープスブライド」概要
人間界と死後の世界を描いたファンタジーアニメーション映画
19世紀のヨーロッパ。気弱で心優しい青年のビクターは結婚を控えていた。
結婚式の予行演習をしてるうちに、間違って死体の花嫁と結婚の誓いをしてしまい死者の世界に連れていかれる
彼の帰りを待っている本物の花嫁のビクトリアも、とうとう死者の世界に足を運ぶことに。
そして死体の花嫁であるエミリーは、ビクターには愛してる人がいるのだと知り・・・。
登場人物
ビクター
気弱だけど心優しい青年
ピアノが得意。
両親は魚売りだが大儲けをして家は金持ち。少しドジでウジウジした性格だが、まじめで誠実。
エミリー
死体の花嫁
ウェディングドレスを着ている。
過去に愛している男性と駆け落ちをするが、その男性に殺害されるという苦しい過去を持つ。
自分が死体であることにコンプレックスを持っている。
ビクトリア
没落貴族の娘
一応、城に住んではいるがお金がない。そのため、両親は金持ちと結婚させようとする。
親の言いなりだが、意外と勇気のある少女。容姿はイマイチという設定のようです。
ヴァン・ドート夫妻
ビクターの両親
お金はあるが名誉がない。
そのため、息子を貴族の娘と結婚させようとする。身なりも成金趣味。
エバー・グロット夫妻
ビクトリアの両親
没落貴族
お金がないため、娘を金持ちに嫁がせようとする。音楽は情熱的すぎるとの理由でピアノを禁止している。
バーキス・ビータン卿
婚約者を数年前に事故で亡くした男性
結婚式の招待客だがビクターがいなくなったことを知り、ビクトリアを花嫁にしようと考える。実は金目当て。
ゴールズウェルズ牧師
結婚式を取り仕切る町の牧師
ビクターが失敗ばかりするので結婚式を延期するなど意地悪。死者の世界を知っている唯一の人物。
スクラップス
ビクターが昔飼っていた犬
亡くなって死者の世界にいる。死んだふりが得意。
グートネクト長老
死者の世界の長老。魔術が使える。
映画の雰囲気
ゴシックムード漂う幻想的な世界観です。
村の様子は始終薄暗く表現されていて、死後の世界の方が色鮮やかです。
季節は冬らしく、ずっと雪景色で、それがまた幻想的で美しい雰囲気を醸し出しています。
人物が対象的
ビクターとビクトリアの二人の純愛とエミリーの切なさ、独特の世界観なども見どころですが、人物がすごく対象的です。
まず親と子供たち
現実世界ではどちらの両親も、お金や権力欲しさに自分たちの子供を結婚させようとします。
あの両親からこんな二人が生まれるとは思えないですが、とにかくクズで、親と子供で全然性格が違います。
現実世界と死者の世界
死者の世界のほうが人情味があります。
そして、現実世界は暗い雰囲気なのに、死者の世界は明るくカラフルに描かれています。
いずれも対象的に描かれているのが印象的です。
エミリーとビクトリアのラスト
こちらも対象的です。
どのようなラストなのかは映画をご覧になってください。
エミリーのラスト
ラストでエミリーは蝶々になって飛んでいきますが、これはどう見るのか分かれそうですが
- 復讐を果たして成仏した
- 運命の人を諦めて天国に召された
- ビクトリアを自分と同じにしたくなくて自ら手を引くため天国へ行った
- 本当の愛を知り魂が解放された
- 結婚への執着を辞めて自由になった
どう捉えるかは見る人の判断ですが、やはり個人的にはビクターとビクトリアの為に自ら天国へ行ったが一番しっくりきます。
『コープスブライド』を見終わった感想
ファンタジー映画大好きですが、今まで観た中でも結構ダークめです。
大好きなワンシーンでビクターがピアノを弾くシーン。
劇中で弾いているピアノ曲は「Victor's Piano Solo」
そのまんまのタイトルですが本当にきれいな曲です。
そしてビクターとエミリーが一緒に演奏する曲が「Piano Duet」
人間界のほうがダークに描かれていて、死者の世界のほうが自由で何だか生き生きとしてました。
これもバートンからの強烈なメッセージなのかも。
悪役に拳銃を突き付けるエミリーも、なかなかカッコよかったです。
ハッピーエンドとは言い難いですが、切なくて美しくて何度でも見たくなる作品です。
元ネタはロシアの昔話らしいですが、ファンタジーだけどダークでミュージカル的な要素もあって楽しめます。
印象的だったセリフは「みんないつかは死ぬけれど、そんなに悪いものじゃない」
こちらの映画もお勧め
「コープスブライド」が気に入ったなら次の映画もおススメです。
ティム・バートンの世界にどっぷりはまりたいなら
『シザー・ハンズ』
人造人間を作っていた博士は未完成のまま亡くなってしまう。
残された人造人間はハサミのままで他の人間たちと暮らすことに。
『フランケンウィニー』
10歳の少年ヴィクターは愛犬を事故で無くしてしまう。
科学オタクだったビクターは愛犬を蘇らせようとする。
ゴシックな雰囲気やファンタジーが好きなら
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
吸血鬼のレスタトは妻子を亡くし絶望しているルイに近づき、自分と同じ吸血鬼にしてしまう。
しかし対照的な二人は対立していく。
『ハリー・ポッターと賢者の石』
両親のいないハリー少年は親戚の家で孤独に暮らしていた。
11歳の誕生日の日、そんなハリーに魔法界から招待状が届く